小児矯正とは?

小児矯正とは、子供の時期に行う矯正治療のことです。

歯列矯正は大人になってからでも可能ですが、子供の時期から矯正を行うことによってより理想的な治療を行うことが出来る場合があります。

その理由は、大人は顎骨の成長が終わってしまっているので歯を動かすだけの矯正になってしまいますが、子供はまだ成長段階にあるので、ある程度アゴの成長をコントロールしながら矯正を行うことが出来るからです。

歯並びの乱れは、遺伝的な要素もありますが、唇を噛む癖、舌を噛む癖、指をしゃぶる癖 など後天的な要素から乱れることが多いように思います。
だから これらの癖が治らない限り、歯並びは後戻りをしてしまうでしょう。
歯並びを綺麗にするには、これらの癖や習慣を改善することです。

歯並びブログ

そこで当院は、姿勢咬合の理論を使ったトレーナー矯正を導入しております。
この矯正の方法は、ただトレーナーを口の中に入れておくだけではなく、呼吸と嚥下に関係する筋肉のトレーニングをして お口の中のボリューム(空間)を大きくしていくことが目標です。

口を閉じて鼻で呼吸ができる
大きな口を開けて、大きな声を出せる
舌が上あごに付いている
座る姿勢、立つ姿勢が綺麗である
足がしっかり地面に着いている
素直である

これらが出来れば、身体も正しく成長し、免疫も上がり、顔もしっかりした顔つきになってきます。
その結果、歯並びも綺麗になっているのです。
ただ、身体の成長を見ていくので、回数と期間がかかってきます。

トレーナーによる矯正治療

子供達の4人に3人の割合で、歯列不正と顎の発育の不調和があります。
通常、歯と顎の発育の不調和は、大きな歯と小さな顎が原因であるといわれています。
しかし、最近の研究では、口呼吸・舌の癖・悪い飲み込み方が顎の発育不良の真の原因として明らかになってきています。
アレルギーや喘息などの鼻疾患、長期間の哺乳ビンや指しゃぶり・おしゃぶりもまた発育不良をおこします。
このように頬や舌、唇を含めた全ての機能は歯や顔の発育にとても大きな影響を与えます。

当院では、子供達の口の筋肉の癖を改善するために、トレーナーの装着と口の周りの筋肉のトレーニングを行っていきます。

トレーナーは舌の正しい位置を覚えたり、飲み込み方を正したり、鼻で呼吸ができるようにする矯正装置です。
わずかな力で歯の乱れを矯正し良い顔貌も生みます。

早期に始めることで、正しい筋肉を身につけることができ、顎の成長と顔の発達の改善を期待する事ができます。

◯メリット
1. 幼児から始めることができる
2. トレーニングがしっかり出来れば、通常の矯正は必要ない
3. 通常矯正より辛くない。
4. 永久歯の抜歯をしない。
5. 顔の表情がイキイキしてくる。
6. 口の中が広くなるので 虫歯になりにくくなる
7. 日中は1時間の装着と就寝時の装着でよい
8. ポカンとあいてる口が閉じるようになる

◯デメリット
1. トレーナーを入れないと治療が進まない
2. 毎日トレーニングが必要
3. 中学1年(永久歯が生える)くらいまで、経過を観察する必要がある為、期間が長くなることがある
4. 小児矯正を行っても、大人になってから再度矯正が必要になることがある
5. うつ伏せ寝、頬杖、舌癖など悪い習慣をなくさないと いい結果が出ない
6. そもそもお子さんのヤル気がないと うまくいかない。

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